Twitchの画質メニューに出る「404p」は何なのか|縦画面配信で数字の基準が変わる

目次

この記事で確かめたこと

Twitchで配信を見ていると、画質メニューに見慣れない数字が出ることがあります。

404p、268p、200p、88p。

1080pや720pなら分かりますが、404pという表記は聞いたことがありません。これは何なのか。低画質なのか、それとも何かのバグなのか。

調べても答えが見つかりませんでした。Twitchの画質について書かれた記事は大量にありますが、そのほぼ全部が配信者向けです。「936pが最適」「ビットレートは6000kbps」といった設定側の話ばかりで、視聴者が見る画質メニューの中身を扱ったものが見当たりません。

そこで、実際に7つのチャンネルの画質メニューを開いて選択肢を書き写し、さらに各段階を選んで実際の解像度を測りました。

結果として、404pの正体が特定できました。そして途中で立てた仮説が2つ外れたので、その過程も残します。

確認日:2026年9月8日

仕様は変更されることがあります。この記事の内容も、いつか古くなります。

結論

  • 画質メニューの「◯◯p」は、縦画面配信では高さではなく幅を指している
  • そのため404pの実体は、普通の「高さ720の段階」
  • 720p(ソース)の720も高さではなく幅で、実解像度は720×1280
  • 横画面では幅と高さの数字が入れ替わっても違和感が出ないため、誰も気づかない
  • 画質の段階数は視聴者数と無関係。7件すべて6段階だった
  • 過去の配信は、その配信をした日の画質設定を保持している
  • 936p60のような数字は縦画面とは別の話で、配信者の設定がそのまま出ている

前提:画質メニューの見方

Twitchのプレイヤーで歯車のアイコンを押すと、「ビデオ品質」というメニューが開きます。日本語表示では最上段が「自動」で、その下に画質の選択肢が並びます。

最高画質には解像度の後ろに「(ソース)」がつきます。1080p60 (ソース) という形です。「ソース」は単独の項目ではなく、常に解像度に付随する注記です。

英語表記の「Auto」や「Source」は、今回の調査では一度も出ませんでした。日本語表示では統一されています。

まず標準の並びを確認した

日本語カテゴリで、視聴者数の異なる配信を7つ開いて選択肢を書き写しました。

視聴者数画質の選択肢(表記のまま)段階数
20,894人自動 / 1080p60 (ソース) / 720p60 / 480p / 360p / 160p6
953人自動 / 1080p60 (ソース) / 720p60 / 480p / 360p / 160p6
558人自動 / 1080p60 (ソース) / 720p60 / 480p / 360p / 160p6
199人自動 / 1080p60 (ソース) / 720p60 / 480p / 360p / 160p6
19人自動 / 1080p60 (ソース) / 720p60 / 480p / 360p / 160p6
4人自動 / 936p60 (ソース) / 720p60 / 480p / 360p / 160p6
1人自動 / 1080p60 (ソース) / 720p60 / 480p30 / 360p30 / 160p306

標準的な並びは1080p60 / 720p60 / 480p / 360p / 160p の5段階+自動です。

7件すべてが6段階でした。視聴者数と段階数には関係がありません。2万人の配信と1人の配信で、選べる画質の数は同じでした。

なお視聴者1人の配信では、下位3段階が480p30・360p30・160p30と30fps表記になっていました。上位2段階は60fpsのままです。

外れた仮説:小規模配信は画質を選べないはず

調査を始める前に、こういう予想を立てていました。

配信者向けの記事には、Twitchのパートナーとアフィリエイトはトランスコードという機能を使えると書かれています。視聴者が低画質を選べるようにする仕組みです。逆に言えば、その区分にない配信者は視聴者に低画質を提供できないことになります。

だから小規模な配信では「自動」と「ソース」の2択しかないはずだ、と予想しました。

外れました。

視聴者1人、フォロワー37人、サブスクボタンが表示されないチャンネル(サブスクボタンが出ないということは、アフィリエイトではないという意味です)でも、6段階フルに出ていました。

ただしこれは「選択肢が1つだけのチャンネルは存在しない」という意味ではありません。今回の7件では見つけられなかったということです。7件はサンプルとして少なすぎます。

段階数が常に6で固定されていたことから、Twitch側が一律の画質ラダーを配っているように見えます。ただし断定はできません。

404pに出くわした

過去の配信でも同じ調査をしたところ、1つのチャンネルで妙なことが起きました。

視聴者19人のチャンネルです。ライブ配信と、動画タブに残っている過去の配信2本を比べました。

対象画質の選択肢
ライブ(9月8日)自動 / 1080p60 (ソース) / 720p60 / 480p / 360p / 160p
過去配信(9月8日)自動 / 1080p60 (ソース) / 720p60 / 480p / 360p / 160p
過去配信(9月1日)自動 / 720p (ソース) / 404p / 268p / 200p / 88p

同じチャンネルなのに、9月1日の配信だけ選択肢が別系列です。

60fpsの表記が消え、404p・268p・200p・88pという見慣れない数字が並んでいます。

このチャンネルに残っている過去の配信はこの2本だけで、ハイライトやアップロードは0件でした。つまり9月1日と9月8日の間に、配信の設定が変わっています。

ここで1つ分かることがあります。過去の配信は、ライブとは別に当時の画質設定を保持しています。

ライブと当日の配信が完全に一致し、7日前の配信だけが違っていました。つまり違いは「ライブか過去配信か」という区分から来るのではなく、その配信をした日の設定に紐づいています。

配信のアーカイブは、映像だけでなく画質の選択肢まで当時のまま残るということです。アーカイブそのものの残り方についてはTwitchのアーカイブはいつ消えるのかにまとめています。

実測して分かったこと

404pが何なのかを確かめるため、各段階を実際に選んで、再生されている映像の実解像度を測りました。

メニュー表記実解像度
自動404 × 720
720p (ソース)720 × 1280
404p404 × 720
268p268 × 480

ここで決定的なことが分かります。

「720p (ソース)」の実解像度が720×1280でした。

720が高さではありません。幅です。

つまりこの配信は縦画面(9:16)で、720×1280の解像度で配信されていました。そしてメニューは、その幅の数字を「720p」として表示していたわけです。

この読み方で並べ直すと、数字が完全に揃います。

メニュー表記実解像度高さ
720p (ソース)720×12801280
404p404×720720
268p268×480480
200p200×356前後360
88p88×156前後160
縦画面配信の画質段階を実解像度の比率で示した図。720p(ソース)は720×1280、404pは404×720、268pは268×480、200pは200×360前後、88pは88×160前後。メニューの数字は幅で、高さは1280、720、480、360、160という標準ラダーになる。 縦画面配信の画質段階(実解像度の比率) 720p (ソース) 720 × 1280 高さ 1280 404p 404 × 720 高さ 720 268p 268 × 480 高さ 480 200p 200 × 356前後 高さ 360 88p 88 × 156前後 高さ 160
縦画面配信では、画質メニューの数字が幅を指している。高さで見ると 1280 / 720 / 480 / 360 / 160 で、標準的な画質ラダーになる。赤の404pは高さ720で、横画面での720p相当。数字が小さく見えるのは幅が狭いためで、画質が極端に低いわけではない。720p(ソース)と404pは実測値、200pと88pは法則から計算した推定値で実測していない。2026年9月8日に確認。

縦画面配信の画質段階(実解像度の比率)720p (ソース)720 × 1280高さ 1280404p404 × 720高さ 720268p268 × 480高さ 480200p200 × 356前後高さ 36088p88 × 156前後高さ 160メニューに出る「◯◯p」の数字は幅。高さで見ると 1280 / 720 / 480 / 360 / 160 = 標準的な画質ラダー。720p(ソース)と404pは実測値。200pと88pは法則から計算した推定値で、実測していません。縦画面配信では、画質メニューの数字が幅を指している。赤の404pは高さ720で、横画面での720p相当。数字が小さく見えるのは幅が狭いためで、画質が極端に低いわけではない。2026年9月8日に実測。

高さの列は 1280 / 720 / 480 / 360 / 160 です。

これはTwitchの標準的な画質ラダーそのものです。横画面の配信で見慣れた 1080p / 720p / 480p / 360p / 160p と、高さで見れば同じ体系です。

縦画面なので、それぞれの幅が 720 / 404 / 268 / 200 / 88 になります。メニューはその幅をそのまま「◯◯p」として出しています。

つまり404pは低画質ではない

404pの実体は、高さ720の段階です。普通の720p相当です。

「404p」という数字を見て「ずいぶん低い画質だな」と思った人がいるとしたら、それは誤解です。数字が小さく見えるのは、縦画面で幅が狭いからにすぎません。

なぜ横画面では気づかないのか

横画面(16:9)の場合を考えます。

1920×1080の映像なら、幅は1920、高さは1080です。もし幅でラベルするなら「1920p」になるはずですが、メニューには「1080p」と出ます。

つまり横画面では高さが表示されているように見えます。そして幅でラベルされていても、480×270の段階が「480p」と出れば、視聴者は「480pね」と受け取って終わりです。数字が見慣れているので、それが幅か高さかを誰も検証しません。

縦画面になった瞬間だけ、404pのような正体不明の数字が並びます。そこで初めて基準が見えるという構造です。

「p」という表記について

そもそも「p」はprogressive、つまり走査方式を意味する記号です。そして慣習的に、高さの数値とセットで使われてきました。1080pは1920×1080、720pは1280×720を指します。

その慣習に対して、Twitchのメニューは幅の数値に「p」を付けています。横画面なら問題が表面化しませんが、縦画面では慣習と衝突します。

これを仕様のバグとは書きません。表記をどう設計するかの割り切りに見えます。ただし結果として、視聴者にとって読めない数字になっているとは言えます。

途中で撤回した解釈

この記事を書く過程で、一度間違った結論を出しています。

最初に実解像度を測る前、メニューの表記だけを見て、こう解釈していました。

404p・268p・200p・88pは幅でラベルされている。しかし最上段の「720p (ソース)」だけは高さ基準のままだ。1つのメニューの中で基準が混在している。

これは404×720を基準に計算すると、480・360・160の各段階の幅が268・200・88とほぼ一致したためです。一方で「720p」は404p(高さ720)と数字が近く、高さ基準に見えました。

この解釈は実測で崩れました。

ソース段階を選んで測ったら720×1280でした。720は幅であり、全段階が一貫して幅ラベルでした。基準は混在していません。

もし測らずにメニューの表記だけで書いていたら、「Twitchのメニューは基準が混在している」という誤った記事になっていました。表記から計算が合っただけでは、確定したことになりません。

936p60は別の話

もう1つ、見慣れない数字が出たチャンネルがあります。視聴者4人の配信で、最上段が936p60でした。

これも縦画面の副作用かと思いましたが、違いました。

ソース段階を選んで測ったところ、実解像度は1664×936でした。16:9ぴったりの横画面です。1920×1080を約0.867倍したような値です。

つまりこのチャンネルは、配信者が実際に1664×936で配信しています。縦画面とは関係ありません。

配信者向けの記事を検索すると、「Twitch配信では1080pより936pのほうが画質が良くなる」という趣旨の記事が複数見つかります。ビットレートの上限が決まっているため、解像度を落としたほうが結果的に綺麗になるという理屈です。

その設定が、視聴者のメニューにそのまま現れているわけです。

このチャンネルは2か月前の配信まで遡っても936p60のままでした。ゲームタイトルは変わっていましたが、画質の並びは変わっていません。

見慣れない数字には2種類あるということになります。

種類例原因
縦画面によるもの404p / 268p / 200p / 88p幅がラベルされている
配信者の設定によるもの936p60非標準の解像度で配信している

メニューから逆算できること

ここまでを整理すると、画質メニューの数字の並びを見るだけで、その配信者がその日どういう設定で配信していたかがほぼ分かります。

画質メニューの並びから配信設定を逆算する対応表。1080p60から160pの並びは横画面1080p60fps。720pから88pの並びは縦画面720×1280。936p60から始まる並びは非標準の1664×936。下位段階が30fpsの並びは下位だけフレームレートが落ちている。 画質メニューの並びから分かること 1080p60 / 720p60 / 480p / 360p / 160p 横画面・1080p・60fps(標準的な設定) 720p / 404p / 268p / 200p / 88p 縦画面(720×1280)・fps表記なし ← この記事の主題 936p60 / 720p60 / 480p / 360p / 160p 横画面・非標準の1664×936・60fps 1080p60 / 720p60 / 480p30 / 360p30 / 160p30 下位段階だけフレームレートが落ちている
画質メニューの数字の並びを見るだけで、その配信者がその日どの向き・どの解像度で配信していたかがほぼ分かる。過去の配信は当時の設定を保持しているため、動画タブを何本か開けば設定を変えた時期も見える。

そして過去の配信は当時の設定を保持しているため、動画タブに残っている配信を何本か開けば、その配信者が設定を変えた時期も見えます。

今回のチャンネルでは、9月1日は縦画面、9月8日は横画面でした。この間に配信の向きを変えたことが、画質メニューだけから分かります。

確認できなかったこと

正直に書いておきます。

200pと88pは実測していません。404p・268pまでを測った時点で法則が確定したため、そこで止めました。表に載せた「200×356前後」「88×156前後」は法則から計算した推定値です。実測値ではありません。

選択肢が1つだけのチャンネルを見つけられませんでした。7件すべてで6段階が出ました。アフィリエイトでないチャンネルでも6段階でした。ただし7件はサンプルとして少なすぎます。「存在しない」とは言えません。

各段階のビットレートは確認していません。解像度は測りましたが、実際のデータ量は測っていません。

縦画面のラベルが公式の仕様なのか分かりません。Twitchのヘルプに、画質メニューの数字が幅なのか高さなのかを説明した記述を見つけられませんでした。恒久的な仕様なのか、一時的な挙動なのかは判断できません。

モバイルアプリでの表記は未確認です。今回はブラウザのみの調査です。アプリで同じ表記になるかは分かりません。

このあたりが確認できたら追記します。

まとめ

  • 画質メニューの「◯◯p」は、縦画面配信では幅を指す
  • 404pの実体は高さ720の段階。低画質という意味ではない
  • 720p(ソース)も幅で、実解像度は720×1280
  • 横画面では数字が見慣れているため、基準に誰も気づかない
  • 画質の段階数は視聴者数と無関係。7件すべて6段階
  • アフィリエイトでないチャンネルでも6段階出た(当初の予想と逆)
  • 過去の配信は配信当時の画質設定を保持している
  • 936p60は縦画面とは別の話で、配信者の非標準解像度がそのまま出ている

見慣れない数字が出てきたときは、その配信が縦画面かどうかを見てください。縦なら、その数字は幅です。高さに直せば、いつも通りの画質です。

出典

この記事の数値は、すべて筆者が2026年9月8日にブラウザで実測したものです。ログインせずに確認し、画質を切り替えた後は「自動」に戻しています。

チャンネル名は記載していません。視聴者数のみで識別しています。特定のチャンネルの設定を晒す意図がないためです。

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