この記事で確かめたこと
配信者の加藤純一がオーナーを務めるサッカーチーム「ムラッシュFC」は、2024年から5つの国際大会に出場しています。
試合はABEMAで生中継され、本人のTwitchでも配信され、YouTubeにも動画が上がりました。同じ試合が複数の場所で流れたわけです。
では、いま見返せるのはどこなのか。
配信を追いかけている人ほど、これが分かりません。大会ごとに配信の形が変わっているからです。そこで、ABEMAとYouTubeの2チャンネル分を実際に開いて、大会ごとに何本残っているかを数えました。
確認日:2026年9月8日
配信の状況は変わります。この記事の内容も、いつか古くなります。
結論
- 5大会すべてを追えるのはYouTubeだけ。ただし1つのチャンネルでは足りない
- 初参戦のメキシコ大会は、本人のチャンネルにしか残っていない
- ABEMAに残っているのはブラジル大会だけ。他の4大会分はない
- ただしそのブラジル大会に限れば、ABEMAのほうが本数が多い(54本)
- ABEMAに残っているのはハイライトと特別企画のみ。フル試合は見当たらない
- 直近のイタリア大会(2026年7月)だけ、再生リストにまとまっていない
そもそも何が起きているのか
キングスリーグは、元スペイン代表のジェラール・ピケが2022年に立ち上げた7人制サッカーのリーグです。特徴は、チームのオーナーにインフルエンサーや配信者が就いていることです。
ムラッシュFCはその日本チームです。オーナーは配信者の加藤純一と、元サッカー日本代表の柿谷曜一朗。2026年からは元日本代表の太田宏介が監督を務めています。
公式サイトによると、2023年にオーナーが元スペイン代表のジェラール・ピケから直接の招待を受けて発足し、アジアで唯一の常設キングスリーグ公式チームだとされています。
ここまでが前提です。チームの成績や選手については、この記事では扱いません。
2026年7月のTwitch日本語ランキングでは、この大会の配信が上位3枠を占めました。詳しくは日本のTwitch上位帯は縮小しているにまとめています。
前提として、5大会の結果
アーカイブの話に入る前に、どの大会があったのかを整理します。
| # | 時期 | 大会 | 開催地 | 結果 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 2024年5〜6月 | 第1回 キングス・ワールドカップ | メキシコ | 1勝2敗 |
| 2 | 2025年1月 | ネーションズカップ | イタリア | 1勝2敗 |
| 3 | 2025年6月 | ワールドカップ・クラブズ | フランス | 0勝2敗 |
| 4 | 2026年1月 | ネーションズカップ2026 | ブラジル | 0勝3敗 |
| 5 | 2026年7月 | ワールドカップ・クラブズ2026 | イタリア | エキシビション4戦4勝 |
5大会目は本戦に出場していません。会期中に組まれたエキシビションマッチ4試合に出て、4戦全勝しています(9-2、7-0、8-1、6-2)。
なお5大会目については、公式の特設ページに「エキシビション3試合を開催」と書かれていますが、実際には4試合が掲載されています。第4戦は8月1日24時開始で、他の3戦(7月28日・30日・31日、いずれも23時)から日程が離れています。
成績や選手について詳しく知りたい方は、有志が運営するムラッシュFCファンサイト(非公認)のほうが圧倒的に詳しいです。選手名鑑、大会別のレポート、年表、用語辞典まであります。この記事はアーカイブの話に絞ります。
試合は4つの経路で流れた
大会ごとに違いはありますが、配信の経路は大きく4つです。
| 経路 | 内容 |
|---|---|
| ABEMA | 日本代表戦を無料で生中継 |
| Twitch(加藤純一) | 本人のチャンネルで配信 |
| YouTube(MURASH FC公式) | 試合フル、密着ドキュメンタリー |
| YouTube(加藤純一) | 道中記シリーズ |
ここで注目したいのは、ABEMAの生中継と同時に、オーナー本人のTwitchでも配信されていたという点です。
ブラジル大会の特設ページには、試合ごとにキックオフ時刻と並んで、加藤純一の配信開始時刻と日本語実況の開始時刻が書かれています。
| 対戦 | キックオフ | 本人の配信 | 日本語実況 | |
|---|---|---|---|---|
| 第1戦 | 日本 vs アメリカ | 1/4 05:00 | 04:00〜 | 04:30〜 |
| 第2戦 | 日本 vs アルゼンチン | 1/8 07:00 | 06:00〜 | 06:30〜 |
| 第3戦 | 日本 vs ドイツ | 1/11 05:00 | 04:00〜 | 04:30〜 |
キックオフの1時間前から、オーナー本人の配信が始まる設計になっています。普通のスポーツチームのオーナーは、試合前に自分のチャンネルで配信しません。
ABEMAに残っているもの
ABEMAのキングス・ワールドカップの特集ページを開いて、動画を数えました。
| 区分 | 本数 | 料金表記 |
|---|---|---|
| 試合ハイライト | 39本 | すべて無料 |
| 特別企画 | 15本 | すべて無料 |
| 合計 | 54本 |
すべてに「無料」の表記がついています。有料化はされていません。一覧ページに視聴期限の表記も見当たりませんでした。
フル試合は見当たらない
ページ名は「試合ハイライト」で、各動画のサムネイルにも「試合ハイライト」のバッジがついています。フル試合と表記された動画は見つかりませんでした。
生中継を見た人が試合を丸ごと見返そうとすると、ABEMAでは難しいということになります。
日本戦以外も残っている
ここが意外な点でした。39本のハイライトには、日本が関係しない試合も含まれています。
インド vs インドネシア、フランス vs アルジェリア、モロッコ vs オランダ、コロンビア vs チリ、チリ vs スペイン。日付は1月4日から1月18日まで分布していて、大会全体をカバーしています。
日本代表の試合は3本です(1月4日 vs アメリカ、1月8日 vs アルゼンチン、1月11日 vs ドイツ)。残り36本は他国同士の試合です。
特別企画15本の中身
こちらも日本戦の周辺だけではありません。
大会全体の名場面集、スーパーゴール集、元日本代表の現地リポーターによるルール解説シリーズ3本、海外の元プロ選手2名への直撃インタビュー、オーナーの独占インタビュー、日本代表の舞台裏、オーナー2名による見どころ紹介。
このうち、リーグ全体を扱った動画や海外選手へのインタビューは、YouTubeの2チャンネルには存在しません。ABEMAでしか見られない内容です。
ただしブラジル大会だけ
そして、これが一番大きな発見です。
ABEMAに残っているのは、ブラジル大会(2026年1月)の分だけです。
メキシコ、イタリア、フランスの3大会分はありません。直近のイタリア大会(2026年7月末〜8月)の分もありません。ハイライトの日付は1月台に限られています。
ABEMAの取り扱いは、5大会のうち1大会に集中しています。
YouTubeに残っているもの
次にYouTubeです。関係するチャンネルは2つあります。
加藤純一チャンネル(道中記シリーズ)
キングスリーグ関連の再生リストは3本ありました。
| 再生リスト | 本数 | 期間 |
|---|---|---|
| KingsWorldCup / メキシコ道中記 | 7本 | 2024/05/25〜06/03 |
| KingsWorldCupNations / イタリア道中記 | 5本 | 2024/12/31〜2025/01/07 |
| 加藤純一フランス道中記 | 2本 | 2025/06/06〜06/13 |
ブラジル大会とイタリア大会(2026年)の道中記リストはありません。
なお、メキシコ道中記のリストには大会と無関係な動画1本(2023年公開)が含まれています。集計は大会期間内の7本のみとしました。
MURASH FC公式チャンネル
こちらは再生リストが4本、リスト内の動画が58本です。
| 再生リスト | 本数 | 期間 | 日数 |
|---|---|---|---|
| In イタリア編 | 14本 | 2024/12/19〜2025/01/09 | 22日 |
| in フランス編 | 15本 | 2025/05/15〜2025/06/13 | 30日 |
| inブラジル編 | 20本 | 2025/11/02〜2026/01/15 | 75日 |
| ムラッシュセレクション | 9本 | 2026/04/23〜2026/05/28 | 36日 |
チャンネル全体の動画数は105本で、リストに登録されていない動画が47本あります。
メキシコ大会が公式チャンネルにない理由
公式チャンネルには、初参戦のメキシコ大会(2024年5〜6月)のアーカイブがありません。
これには理由があります。公式チャンネルの開設日は2024年12月19日です。メキシコ大会の約6ヶ月後です。
大会当時、公式チャンネルはまだ存在していませんでした。そして開設したその日に、イタリア大会の密着シリーズ第1本が公開されています。
つまりメキシコ大会を見返したい場合、本人のチャンネルの道中記7本しかありません。
大会別に整理するとこうなる
ここまでの数字を1つの表にまとめます。
5大会すべてに何かが残っているのは、YouTube側だけです。ただし公式チャンネルだけでは足りません。メキシコ大会は本人チャンネルにしかない。5大会を通して追うには、2つのチャンネルを見る必要があります。
一方でブラジル大会に限れば、ABEMAが54本で最多です。他国同士の試合や海外選手のインタビューもここにしかありません。
大会によって、見るべき場所が違います。
直近の大会だけ、まとまっていない
2026年7月のイタリア大会について補足します。
公式チャンネルには関連動画が8本ありますが、この大会だけ再生リストが作られていません。試合、裏側、番外編といった動画が、リストに登録されないまま単発で置かれています。
1大会目から4大会目までは、すべてリスト化されています。5大会目だけがまとまっていない状態です。
見つけにくいので、探すときは動画タブから日付をたどることになります。なお、この大会が終わったのは2026年8月1日で、確認時点から1ヶ月ほどしか経っていません。
密着の期間が長くなっている
公式チャンネルの再生リストを見ていて気づいたことがあります。大会前からの密着期間が伸びています。
| 再生リスト | 日数 | 最初の動画 |
|---|---|---|
| In イタリア編 | 22日 | 日本代表の始動を伝える動画 |
| in フランス編 | 30日 | 大会参戦の告知動画 |
| inブラジル編 | 75日 | トライアウトの本編 |
イタリア編は22日間ですが、ブラジル編は75日間です。3倍以上に伸びています。
そしてブラジル編の1本目はトライアウトの動画です。大会が始まる2ヶ月以上前から、選手選考の段階が動画になっています。
さらに2026年4月から5月には、選手選考そのものを扱った再生リストが9本公開されています。最終回は「今夜最強の16人が決まる」というライブ配信です。
試合の記録から、チーム作りの記録へと範囲が広がっています。
なぜ配信者がオーナーなのか
ここまで読んで、そもそもなぜ配信者がサッカーチームのオーナーなのかと思った方もいるかもしれません。
これは日本だけの事例ではありません。
2026年7月のイタリア大会で、ムラッシュFCがエキシビションで対戦した相手を見ると分かります。
| 対戦相手 | オーナー |
|---|---|
| Zebras FC | イタリアのストリーマー |
| GEAR 7 FC | イタリアのストリーマー |
ブラジルのG3X FCも、ブラジルの人気ストリーマーと現役選手の共同オーナーです(JETROの調査レポートより)。
リーグ自体が、元プロ選手とインフルエンサーをオーナーに据える設計になっています。配信者がオーナーであることは例外ではなく、このリーグの仕組みそのものです。
だから試合が配信プラットフォームで流れ、オーナー本人のチャンネルにアーカイブが残ります。この記事で数えてきた本数の偏りも、その構造から出ています。
追いかけるための手順
以上をまとめると、見返したい試合を探す手順はこうなります。
1. どの大会かを確認する
大会によって残っている場所が違います。まず時期を特定してください。
2. メキシコ大会(2024年5〜6月)なら本人チャンネル
道中記7本のみです。他の場所にはありません。
3. ブラジル大会(2026年1月)ならABEMAが最多
ハイライトと特別企画で54本、すべて無料です。ただしフル試合はありません。フル試合を見たい場合は公式チャンネルへ。
4. イタリア・フランス(2024年12月〜2025年6月)なら公式チャンネル
それぞれ14本、15本の密着シリーズがあります。本人チャンネルの道中記と合わせると視点が2つになります。
5. 直近のイタリア大会(2026年7月)は動画タブから探す
再生リストがないため、公式チャンネルの動画一覧から日付でたどってください。
6. Twitchのアーカイブは期待しないほうがいい
Twitchの過去配信には保存期間の制限があります。詳しくはTwitchのアーカイブはいつ消えるのかにまとめています。当時のTwitch配信は、現時点では残っていない可能性が高いです。
確認できなかったこと
正直に書いておきます。
ABEMAの視聴期限が分かりません。一覧ページには期限の表記が見当たりませんでした。表記がないことと、期限がないことは違います。いつまで残るのかは確認できていません。
ABEMAがブラジル大会だけを扱っている理由も分かりません。取り扱いがこの大会から始まったことは確認できましたが、それ以前の大会がなぜないのか、今後の大会が配信されるのかは分かりません。
アーカイブの置き場所が変わった理由も書けません。本人チャンネルの道中記は2025年6月で止まり、以降は公式チャンネル側に動画が増えています。ただしその理由は公表されていないため、推測は書きません。
リスト未登録の47本の内訳は数えきれていません。イタリア2026の8本は確認しましたが、残りがどの大会に対応するかは未集計です。
チームの創設年は確定できませんでした。公式サイトは2023年に招待を受けて発足したとしていますが、Wikipediaは創設2024年としています。招待を受けた年と参戦を始めた年の違いだと考えられますが、公式サイトの記述だけでは確定できません。
このあたりが分かったら追記します。
まとめ
- 5大会すべてを追えるのはYouTubeだけ。ただし2つのチャンネルが必要
- 初参戦のメキシコ大会は本人チャンネルの道中記7本のみ。公式チャンネルは大会の6ヶ月後(2024年12月19日)に開設された
- ABEMAはブラジル大会だけ。ハイライト39本と特別企画15本で計54本、すべて無料
- ABEMAには他国同士の試合や海外選手のインタビューもあり、YouTubeにはない内容が含まれる
- ただしABEMAにフル試合は見当たらない
- 直近のイタリア大会(2026年7月)だけ再生リストが作られていない
- 公式チャンネルの密着期間は22日から75日へ伸びている
同じ試合が複数の場所で流れても、残るものは場所ごとに違います。ハイライトだけが残る場所、フル試合が残る場所、何も残らない場所があります。
見たい試合があるなら、後で見ようと思わず早めに見るのが確実です。
出典
- MURASH FC公式サイト:https://www.murash.win/(2026-09-08 取得)
- ABEMA キングス・ワールドカップ 特集ページ:https://abema.tv/feature/ARJw4CNtNu9nNB(2026-09-08 取得)
- 加藤純一チャンネル メキシコ道中記:再生リスト(2026-09-08 取得)
- 加藤純一チャンネル イタリア道中記:再生リスト(2026-09-08 取得)
- 加藤純一チャンネル フランス道中記:再生リスト(2026-09-08 取得)
- MURASH FC公式チャンネル In イタリア編:再生リスト(2026-09-08 取得)
- MURASH FC公式チャンネル in フランス編:再生リスト(2026-09-08 取得)
- MURASH FC公式チャンネル inブラジル編:再生リスト(2026-09-08 取得)
- MURASH FC公式チャンネル ムラッシュセレクション:再生リスト(2026-09-08 取得)
- JETRO「ブラジルを席巻する新興スポーツ、キングスリーグとビジネス機会」:https://www.jetro.go.jp/biz/areareports/2026/9dd87468a7d88540.html(2026-09-08 取得)
- ムラッシュFCファンサイト(非公認):https://www.murashfc-fan.com/(2026-09-08 取得)
- Wikipedia「Murash FC」:https://ja.wikipedia.org/wiki/Murash_FC(2026-09-08 取得)
大会成績はムラッシュFCファンサイトおよびWikipediaの記載を参照しました。アーカイブの本数は、筆者が2026年9月8日に各ページを開いて数えた実測値です。

